ChatGPT、Gemini、Claude、Copilot——名前は聞くけれど違いが分からず、いちばん有名なものを何となく無料版で使っている。多くの人がここで止まっています。結論から言うと、AIには「性格」と「得意技」があり、職種によって最適解は違います。この記事では、迷ったらこれ、を先に断言します。
結論の早見表(1分で読めます)
| あなたの仕事 | まずこれ | 月額の目安 |
|---|---|---|
| 営業・外回りが多い | ChatGPT(Plus) | 約3,000円 |
| 事務・バックオフィス | Microsoft 365 Personal(Copilot付き) | 約2,130円 |
| 企画・マーケ・文章が多い | Claude(Pro) | 約3,000円 |
| 管理職・調べものが多い | Perplexity か Gemini | 約3,000円/1,200円 |
| 経理・人事など機密を扱う | 会社契約のAIを優先(個人課金の前に社内確認) | — |
| どれか分からない/安く始めたい | Gemini(AI Plus) | 1,200円 |
※2026年9月時点の目安です。料金・プラン名は変わりやすいので、契約前に必ず公式サイトで最新をご確認ください。乗り換えのコストはほぼゼロなので、「選び間違えたらどうしよう」と悩む時間がいちばんもったいないです。
5つのAI、それぞれの「性格」
AI選びは家電のスペック比較より「新しい部下の配属」に似ています。性格と得意技で覚えてしまいましょう。
- ChatGPT:なんでもこなす万能エース。特にスマホアプリの音声会話が強く、歩きながら「今日の商談メモを整理して」と話しかける使い方は他の追随を許しません。迷ったらこれ
- Gemini:Google製品との連携王。GmailやGoogleスプレッドシートの中で直接働け、最新情報にも強い。月1,200円からの有料プランがあり、課金の入口として最も手頃
- Claude:長文と文章の質で頭ひとつ抜ける文筆家。長い資料の読み込み・要約や、自然で丁寧な日本語に定評。企画書・報告書など「文章の質が評価に直結する人」向け
- Copilot:Word・Excel・Outlookの中に住んでいる同僚。単体の実力より「働く場所」が強み。毎日Officeを開く人にとって、アプリを切り替えずに使える価値は絶大
- Perplexity:出典を必ず添える調査員。答えと一緒に情報源のリンクを示すので、裏取りが必要な調べもの、競合調査、報告の根拠集めで真価を発揮
職種別のおすすめと、その理由
営業・外回り → ChatGPT Plus
あなたの武器は移動時間です。スマホの音声モードで「今日の商談、こういう流れだった。報告書の形にして」と話すだけで、帰社後のデスクワークが激減します。商談前の企業リサーチ、提案トークの壁打ちまで1つでこなせる汎用性が決め手です。
事務・バックオフィス → Microsoft 365 Personal
仕事場がWordとExcelの中なら、AIもその中にいるべきです。「この表を月別に集計して」「この文書を1枚に要約して」がアプリ内で完結します。すでに会社でMicrosoft 365を使っているなら、会社のライセンスにCopilotが含まれていないか総務に確認するのが先です(含まれていれば0円)。
企画・マーケ・文章が多い → Claude Pro
企画書のたたき台、長い調査資料の読み込み、リリース文——「書く・読む」が仕事の中心なら文章力のClaudeが効きます。
管理職・判断と情報収集 → Perplexity か Gemini
必要なのは「作る」より「素早く正確に知る」こと。出典つきで答えるPerplexityなら、部下に「その数字の根拠は?」と聞かれても困りません。コストを抑えるならGeminiのAI Plus(1,200円)で十分始められます。
経理・人事・機密を扱う → まず会社契約を確認
扱う情報の性質上、個人アカウントのAIに業務データを入れるのはリスクが先に立ちます。会社としてのAI契約があるか確認し、なければ機密を含まない使い方に限定して始めてください。
月額料金の全体マップ(2026年9月時点)
| サービス | 無料版 | 入門プラン | 標準プラン | 上位プラン |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | あり | Go 約1,500円 | Plus 約3,000円 | Pro 約16,800円 |
| Gemini | あり | AI Plus 1,200円 | AI Pro 2,900円 | AI Ultra 36,400円 |
| Claude | あり | — | Pro 約3,000円 | Max 約16,000円 |
| Copilot | Copilot Chat 0円 | M365 Personal 約2,130円 | M365 Premium 約3,200円 | 法人プラン |
| Perplexity | あり | — | Pro 約3,000円 | Max 約30,000円 |
月1万円を超える上位プランは開発者・研究者向けと考えて無視して構いません。
課金はいつすべきか——4つのステップ
- 無料版で2週間試す(0円)。ただし無料版には回数制限があり、混雑時は性能が落とされることもあります。無料版だけで「AIってこんなものか」と判断するのは、軽自動車に試乗してクルマ全体を評価するようなものです
- 入門課金(月1,200〜1,500円)。制限に引っかかり始めたら、GeminiのAI PlusかChatGPTのGoへ
- 主力1本を月3,000円に。毎日AIを開くようになったら、早見表に従って主力を標準プランに。ほとんどの人のゴールはここです
- 2本併用(月5,000〜6,000円)は、元が取れる人だけ。1本を使い倒してから考えましょう
判断基準はシンプルで、「AIのおかげで月2時間以上浮いているか」。時給2,000円なら2時間で4,000円、月3,000円はもう黒字です。
会社の情報、どこまで入れていい?
多くの人がAIの手前で止まる本当の理由は、操作ではなくこの不安です。線引きは3分類で覚えてください。
- そのまま入れてOK:一般公開されている情報、固有名詞を含まない下書き、一般論の質問
- 加工すればOK:議事録・メール・資料は個人名を「A氏・B社」に置換してから。数値は概数に丸める
- 絶対に入れない:顧客の個人情報、未公開の財務・経営・人事情報、パスワード、契約書の原文
あわせて、各サービスの「入力内容を学習に使わせない」設定を必ずオンにしてください(設定画面の名称は変わるため「サービス名 学習させない 設定」で最新手順を検索)。
よくある質問
無料版だけで仕事に使えますか?
最初の2週間は無料版で十分です。ただし回数制限と混雑時の性能低下があるので、毎日使うようになったら月1,200〜3,000円の課金を検討してください。判断基準は「月2時間以上浮いているか」です。
複数のAIを契約すべきですか?
最初は1本で十分です。主力を使い倒してから、調べもの用(Perplexity)やOffice用(Copilot)を足すかを考えます。併用は「元が取れる人だけ」の選択肢です。
料金は変わりますか?
頻繁に変わります。この記事の金額は2026年9月時点の目安です。最新の料金表はLINE登録者向けに随時更新して配布しています。
まとめ
「どれを・いくらで」を決めれば、AI活用の最初の壁は越えられます。次の壁は「頼み方の型」です。それは別記事とシリーズ書籍『基本編』で解説しています。
この記事の内容は『AI実務の教科書【基本編】』で詳しく解説しています
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